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〜浄土真宗〜

正信偈
(正信念仏偈)
【書き下し・現代語訳】
[其の六]

如来所以興出世
唯説弥陀本願海
五濁悪時群生海
応信如来如実言

【書き下し】
如来、世に興出したまうゆえは、ただ弥陀の本願海を説かんとなり。五濁悪時の群生海、如来如実の言を信ずべし。

【現代語訳】
 釈迦如来(しゃかにょらい)は古代インドに生まれ出て、多くの教えを説かれました。でもお釈迦(しゃか)さまが本当に説きたかった教えは、実は阿弥陀如来の本願だったのです。このことを説くために、お釈迦さまはインドに生まれたのです。
 現代は、人間の考え方や世間などを見わたすと、何か曇(くも)っているような、先行きがまったく見えないような時代です。しかし、確かなものは何一つない不安定な今を生きていく人間に、真実の教えが説かれています。それは、本願を信じ念仏申すという、お釈迦さまの教えです。
 この教えを信じなければ、結局、忙しい忙しいと毎日あくせくして、知らないうちに、いのちが削(けず)られていくだけです。

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